2011-01-01から1年間の記事一覧

辺境に潜むネット批判者による「ノイジーパフォーマンス」

先の大阪市長選挙で敗れた平松邦夫氏の大阪市長特別顧問であった内田樹氏が、辺境でネット不信を叫んでいらっしゃるようです。 「『辺境ラジオ』で話したこと(内田樹の研究室)」を読むと、いつもながらの上から目線で、若者の味方を装った偽善的批判を展開…

サイバー空間に見られる『場の臭気』

個人情報や位置情報などに囚われないサイバー空間においては、顔の表情はもちろん、参加者の立ち位置が全く伺えません。参加者の立ち位置が分からない状況で、サイバー空間にてコミュニケーションを図ろうとすると、ある種の偏見が必要になります。その偏見…

ライ・トゥ・ミーを見て、「微表情」が怖くなった

海外ドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』観たい! 『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』第1話の感想を教えてください 『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』は、とても斬新な作品だと思います。「微表情」という0.2秒未満の表情を根拠に、推理を展開していくサスペンス・…

ネット時代に、教育者の独善は生き残れない

恒例にの内田樹氏の記事「教育基本条例再論(しつこいけど)【内田樹の研究室】」を扱います。ブログテーマとは離れるばかりですが、真逆の考え方だから、つい反応してしまいます(笑) メディアでも、教育基本条例の区々たる条文についての反論は詳しく紹介…

ネットで盛り上がらないテーマでデモは起こらない

ここのブログテーマとはあまり関係ないのですが、何度も取り扱ってきたのまたやります。「格差と若者の非活動性について(内田樹の研究室)」への感想です。「ここに転載して、諸賢のご叱正を乞うのである。」というフレーズどおり、、今回の内田氏の記事に…

『点取占い』の挿絵は、占われる存在と離れたシュールさを表現する

主語もなければ「バーナム効果」もない『点取占い』の記事で、血液や生年月日などで占われる存在を特定しない『点取占い』の特徴を書かれていますが、占われる存在を特定させないシュールさは、占いに描かれた挿絵も大きな役割を果たしていると思います。 『…

『新垣結衣の点取り占い』と言付けボイス

主語がないから面白い!お笑い芸術『点取占い』において、『新垣結衣の点取り占い』と本家ワカエ紙工の『点取占い』との違いについて説明されています。 俳句をも超える?『点取占い』の世界の記事で語りましたが、本家の『点取占い』は、完全にお笑い表現に…

<多数派>そのものをリスクと評する内田樹氏

情報コミュニティの分断化に続いて、「多数派であることのリスクについて(内田樹の研究室)」の記事が、ネット上の罵詈雑言と関連する問題なので、また内田樹氏の記事を扱わせていただきます。 まず、「あるべき民主主義」を提示せずに、「少数派のリスク問…

「情報リテラシー(メタ認知)」による階層化と「情報価値」によるコミュニティの分断化

先日、「ネット上の呪詛」について批判的な記事を書きましたが、その続編にあたるような記事「情報リテラシーについて(内田樹の研究室)」がありましたので触れさせてもらいます。 内容は、ネット社会における情報の広がりを『階層化』というよりはむしろ『…

【言付け】に見られる非言語コミュニケーション「顔文字」

【言付け】は、話題の共通認識を前提にするものです。しかし、現実の【言付け】は、何に対しての発言内容なのかが曖昧になり、誤解だらけの会話に陥ってしまいます。顔の見えない【言付け】では、非言語コミュニケーションが不足するのが大きな原因です。 非…

911テロへの〝祈り〟と『明日の言付け』

アメリカ同時多発テロ事件から10周年です。この事件は、「宗教対立の始まり」になったような気がします。過激なテロ思想を持つ人間は僅かにも関わらず、欧米社会の不安不信を恐ろしく高めました。「テロとの戦い」は終わる様子がなく、アメリカは過大な安…

『流言』を防ぐ、【言付け(付言)】と【言伝(伝言)】の峻別

『流言』が拡散しやすいのは、結論ばかりを述べる「ツイッター」「掲示板」などの短文メディアです。ブログなどの長文メディアでは、論拠や理由が述べてあることが多いので、ブログ記事自体を発信源として扱うことが可能になります。検証プロセスが確保でき…

【言付け】するツイッターでは議論が出来ない理由

「twitterアカウントを消しました。」という内容の記事を読んだのですが、議論的なことに悩まされたのが原因のようです。短文メディアは、結論だけを述べるものですし、まともな議論が出来ないのは当然です。いろんな発想による結論が連なることが楽しいので…

ロンドン暴動にみる【言付け】の盛り上げ

ロンドンの暴動は、何が原因なのか良く分かりませんが、ネットメディアの威力を証明したのは間違いないようです。特に、「ブラックベリー・メッセンジャー(BBM)」の伝播力が凄かったようで、イギリス政府はこれから利用規制を検討するようです。 「どこ…

文字の表示内容を強調する《倍角文字》

顔文字などの表情を示す《顔文字》は、発言者の‘意思’や‘行為’の[スタンス]を補助する表現である。 一方、‘注目する主題’や‘判別する目的’などの話題対象は、と《倍角文字》などで[テーマ]を強調する表現として使われる。 《倍角文字》は、文字の並びで強調…

語尾キャラだけでなく、『語尾託字』も「ジャパノイド」?

「ジャパノイド」は、ジャパニメーションに見られるキャラクター像です。かつては、映画などに見られる日本人のステレオタイプでしたが、日本的な世界観の下に擬人化されたものも含んでいます。 キャラクター付けのひとつが語尾なのですが、この語尾キャラを…

ピースな【言付け】メッセージ

広島の平和記念公園には次のような碑文があります。 「安らかに眠ってください 過ちは 繰返しませんから」 誰が過ちを犯したかを全く意識していない非論理的な文章といえます。「和をもって尊しとなす」による対称性がない無為の精神であり、過ちの原因を追…

呪詛する【言付け】コミュニケーションには価値がないのか?

はてなブックマークの人気記事にネット上の発言の劣化について (内田樹の研究室)がありました。 記事の趣旨は、匿名のネット世界だと、議論ができずに「情報の検証力」が不足するので、情報の悪い情報しか集まらないという理屈です。「情報の検証力」を低下…

俳句をも超える?『点取占い』の世界

知る人ぞ知るネタワールドに、『点取占い』というものがあります。ナインティナインのオールナイトニッポンのはがきコーナーでもリスペクト版として『僕の点取り占い』として長年愛されていますが、元来の『点取占い』は「駄菓子屋向けのおみくじ」になりま…

ツイッター利用のモラルと【言付け】意識

ツイッターでの発言が炎上を引き起こす事件がよく見受けられます。店員の立場でお客様のプライベートを覗き見して、その情報を感想入りでツイートするという内容です。職務上知りえた他人のプライベートを語るという問題はさておき、ネットで何でも喋ってし…

twitterで「ツイツイヨケイナコトイッター」

【twi twi yokeina koto itter】は、アニメ『汐留ケ〜ブルテレビ』(『ユルアニ?』)のストーリーに登場するツイッターもどきのミニブログのことです。 twitterは、「ツイツイヨケイナコトイッター」がないと面白くないような気がします。イベントに参加す…

『ツイッター』は、「トーク」なのか「スピーク」なのか

『言う』と『云う』、そして「謂う」の違いで、コミュニケーションの日本語について説明しましたが、英語のワードからコミュニケーションを形態分別していきます。 まず、「コミュニケーション」は、言葉、表情、アート(万人が解釈できるもの)などを通じて…

シュールな会話と【言付け】

最近、シュールなアニメを見て思いました。テキトーな雰囲気の設定に、イメージを託した言葉を発言させていくことでシュールな笑いが生まれるんだなぁと。例えば、FROGMANさんの作品郡です。「秘密結社鷹の爪」とか「汐留ケーブルテレビ」とか。 粗雑な作画…

『付託』と『負託』の違い

【言付け】や「託言」を理解するために、『託す』と『任す』の違いについて説明しましたが、「託す」と「任す」を兼ねる『負託』と、【言付け】の〝付〟を合成する『付託』の違いについて注目せざるを得ません。同音異義語である『付託』と『負託』は、使い…

『任す』と『負かす』の違い

『任す』と『負かす』が同じ訓読みで扱われることから、意味に混乱があるようですが、「任す」は使役する関係であり、「負かす」は被るばかりの受身(負役)する関係です。これは、付託と負託の違いにも共通する違いです。 「打ち任す」:任せきること 「打…

『託す』と『任す』の違い(「信託」と「信任」、「委託」と「委任」)

「たくす−たくされる」関係の『託す』は、間接する仲介を通じて、‘コト’の代理をお願いする意味です。‘コト’という内容を限定したお願いなので、直接的な人間関係を必要としません。仲介するもの(者、物)は、特定の人間が基本だったのですが、ネットメディ…

「信託」という言葉はあっても「伝託」という言葉はない

『言う』と『云う』、そして「謂う」の違いで、『言う』は、自分の言葉であり、『云う』は、周りの言葉と説明しましたが、人偏を付けた【信】と【伝】の違いについて考えます。 【信】は、自分の言葉なので、特定の相手を対象に「託す」ことができるので、「…

「託宣」を伺う「神託」

「神託」は神による【言付け】なのだが、神様の発言は伺うことから始まるので、恣意的な解釈が用いられ、争いを招くことがあります。 発信者と着信者が明確になってこそ、【言付け】は成り立つものなのです。

『託言』とは少し違う『託宣』

『託宣』とは、言葉に託したものを広く行き渡らせることを言います。ありがたいお言葉の宣伝であり、宗教的な扱いの場合に用いる表現です。普及の意図を持って述べられた場合は【言付け】であるといえます。 MacやiPhoneを愛するAppleファンの「宗教的反応」…

『留言』と『伝言』と『付言』

『留言』は、書き置きした言葉を意味します。中国語で使われていますが、日本では普及していません。主人が居ないことを意味する「留守」に通じるので、読み方は(るげん)が適当だと思います。因みに、「縷言(るげん)]」という同じ読み方をする言葉は他に…