定義

【言付け】に見られる非言語コミュニケーション「顔文字」

【言付け】は、話題の共通認識を前提にするものです。しかし、現実の【言付け】は、何に対しての発言内容なのかが曖昧になり、誤解だらけの会話に陥ってしまいます。顔の見えない【言付け】では、非言語コミュニケーションが不足するのが大きな原因です。 非…

『留言』と『伝言』と『付言』

『留言』は、書き置きした言葉を意味します。中国語で使われていますが、日本では普及していません。主人が居ないことを意味する「留守」に通じるので、読み方は(るげん)が適当だと思います。因みに、「縷言(るげん)]」という同じ読み方をする言葉は他に…

視点感情の【言付け】と対立感情の【言付け】

<視点感情>とは、ある立場に居ることで生まれる感情を、<対立感情>は対立ありきで生まれる感情をそれぞれ意味しています。<主観>と<客観>の関係に近いと思います。 <視点感情>は、自己完結した世界になります。詩、音楽、映画、お笑いなど共感を呼…

見られない架空の表情で【言付け】するからできる過激表現

2ちゃんねるでは、「氏ね」などの過激表現が並んでいます。日常ではとても言えないような過激コメントが言えるのはなぜでしょうか。 <顔文字>の必要性を説明しましたが、<場>を決定するのが表情です。その表情を覆面して隠しているので、表情に比例しな…

被役の『託ける』と使役の『授ける』 の違い

『ことづける』『かこつける』『かずける』という“託”の三つの読み方から、モノ(コト)ありきのオブジェクトを押し付けるイメージが集約されているように思います。 “託”の意味するものが、オブジェクトありきの被役的な表現というわけです。【言付け】は、…

『かずける、かづける(託ける)』という“託”の3つめの読み方

『ことづける(託ける)』と『かこつける(託ける)』の意味の違いについて説明しましたが、“託”には、『かずける、かづける(託ける)』というもうひとつの大和言葉の読みが当てられていました。 『かずける、かづける』の「かずく〔かづく〕」に【託く】と…

『言霊信仰』と【言付け】文化

言葉を何かに託して思いを表現する【言付け】文化は、言霊信仰につながります。 人力検索はてな による『言霊』とは?を参考にしていただきたいのですが、『言霊』は思考や行動を統制する観念を支配するものだと私は思います。 例えば、良い言葉を口にし、悪…

『ことづける(託ける)』」と『かこつける(託ける)』について

【言付け】は、漢字で“託”に置き換えられ、媒体を仲介して「たくす(託す)」意味になります。“託”は『ことづける(託ける)』と『かこつける(託ける)』の表現で使われますが、両者には意味に違いがあります。 『ことづける(託ける)』:「たくす(託す)…

「電信」や「口信」に倣った訳語を探して・・・

「言い付け」と「言い伝え」の違いで、“口信”(“message”)という訳語に触れましたが、ここで扱うマルチメディアの【言付け】において、“〇信”という訳語が当てられないか考えてみました。 まず、「電信(telegraph)」は、文字・図・写真などを電気信号に変…

『申し付け』と『申し伝え』は謙譲語ではなく丁寧語

「申し付け」と「申し伝え」の違いは、「言い付け」と「言い伝え」の違いに相関した敬語表現になります。『申す』は一般に謙譲語とされていますが、高貴ではない人間の意思表示に過ぎないと思います。主語に囚われた使い分けの発想であり、欧米の主語ありき…

『言う』と『云う』、そして「謂う」の違い

【言付け】と【言伝】の定義に関わる、『言う』と『云う』の違いについて考えていきます。「いう」は、『言う』『云う』「謂う」の3つがあります。 参考:『言う』と『云う』の違いについて『言う』:思考や行為を文句にして表現する。独自の論旨を表現する…

<場>がある【言付け】コミュニケーション

発信と受信の間に人やメディアなどが介在する、【言づけ(付)】と【言づて(伝)】のコミュニケーションの違いについて再考します。 最初に定義した【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の違いにおいて、<表現メディア>と<伝達メディア>に分けましたが…

【言付け】で表現しやすい場合

顔の見えない【言付け】コミュニケーションは、表情が見えるリアルなコミュニケーションで補うのが、意思疎通を上手く図る最適な方法です。しかし時によっては、顔の見えない【言付け】コミュニケーションで伝えたい場合もあるかと思います。 例えば、一方的…

【言付け】において、否定的表現は誤解が大きく残りやすい

顔が見える【リアル】なコミュニケーションにおいては、<肯定的表現>と<否定的表現>のどちらか一方が特段に誤解を招きやすいことはないだろう。なぜなら、誤解を招くのはいつも[表情]にもとづくものであるからだ。 <肯定的表現>である[表情]の代表…

すれ違いが必然の【言付け】コミュニケーションにこだわる意味

【言づけ】の新たな意味を掲げて論じてきましたが、【言づ(付)け】コミュニケーションを考えていく方向性について整理したいと思います。 まず、「コミュニケーション」についてですが、「コミュニティ」を形成するものであり、共有することを意味します。…

<主観>を調整するのが難しい【言づけ】コミュニケーション

顔が見えない【言づけ】コミュニケーションにおいて、意思疎通が上手くいかない理由は、①相手の[存在・表情]が見えないこと②自分の[存在・表情]を見せれないこと(しぐさや声などを含む)の2点だと思います。 ①について、相手の[存在・表情]が見える…

【行為の意味】by宮澤 章二 に因んで【書込の意味】

《詩の全文》思いは見えないけれど思いやりは誰にでも見える。宮澤 章二 - iPadライフ 『見える気持ちに。』 「こころ」はだれにも見えないけれど 「こころづかい」は見える 「思い」は見えないけれど 「思いやり」はだれにでも見える <宮澤章二【行為の意…

【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の違い

伝言/ことづて/ことづけ/メッセージを同じ意味で扱っている知見がありますが、【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の意味が共通するのは、間に介在する媒体が‘切り取られたメッセージ’の場合に限ります。 <例文> 「ことづて(言伝)をお願いします。…

【言づけ】の新たな意味について

【言づけ】とは、「言付け」、「託け」とも書きます。「託す」に言い換えられる表現の【言づけ】は、間にいる介在する人に、取次や贈物や代行などの‘頼みごと’をするものなのです。 「思いを託して人に頼む」という意味の【言づけ】ですが、ネットによるコミ…

「つかう」と「つたう」の違い

【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の違いに関係しそうなので取り上げます。 <つかう> つか・う【使う/遣う】 [動ワ五(ハ四)] 1 人に何かの働きをさせる。人を雇ったり、言い付けて用をさせたりする。 つか◦う【付かふ/着かふ】 [連語]《動詞…