分別

『流言』を防ぐ、【言付け(付言)】と【言伝(伝言)】の峻別

『流言』が拡散しやすいのは、結論ばかりを述べる「ツイッター」「掲示板」などの短文メディアです。ブログなどの長文メディアでは、論拠や理由が述べてあることが多いので、ブログ記事自体を発信源として扱うことが可能になります。検証プロセスが確保でき…

『付託』と『負託』の違い

【言付け】や「託言」を理解するために、『託す』と『任す』の違いについて説明しましたが、「託す」と「任す」を兼ねる『負託』と、【言付け】の〝付〟を合成する『付託』の違いについて注目せざるを得ません。同音異義語である『付託』と『負託』は、使い…

『任す』と『負かす』の違い

『任す』と『負かす』が同じ訓読みで扱われることから、意味に混乱があるようですが、「任す」は使役する関係であり、「負かす」は被るばかりの受身(負役)する関係です。これは、付託と負託の違いにも共通する違いです。 「打ち任す」:任せきること 「打…

『託す』と『任す』の違い(「信託」と「信任」、「委託」と「委任」)

「たくす−たくされる」関係の『託す』は、間接する仲介を通じて、‘コト’の代理をお願いする意味です。‘コト’という内容を限定したお願いなので、直接的な人間関係を必要としません。仲介するもの(者、物)は、特定の人間が基本だったのですが、ネットメディ…

尊敬語の「お言付け」とか「お言伝て」とか

「お言付け(おことづけ)」は、【御言付け/御託け】とも書き、「言付け(託)」に「御」をつけた尊敬語または丁寧語扱いになります。「お言伝て(おことづて)」は、「言伝」に「お」をつけた尊敬語または丁寧語扱いになります。 「〜とお言付けください」…

『言い付け』と『言い伝え』の違い

定義づけした【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の違いに類似した言葉として、‘言’を「こと」ではなく「いい」と大和言葉で読む「いいつけ(言い付け)」と「いいつたえ(言い伝え)」の違いについて説明します。 【言い付け】《いい‐つけ〔いひ‐〕》 1…