【言付け】するツイッターでは議論が出来ない理由

 「twitterアカウントを消しました。」という内容の記事を読んだのですが、議論的なことに悩まされたのが原因のようです。短文メディアは、結論だけを述べるものですし、まともな議論が出来ないのは当然です。いろんな発想による結論が連なることが楽しいのであって、不特定多数との議論が面白いはずがありません。

 発見メディアであるはずが、討論メディアになってしまうのは、固定ID(実名または仮名)に原因があります。批判に対して反論証明しないと、固定IDの存在が問われてしまい、議論に巻き込まれてしまうのです。そもそも、有名人が持論を主張してあれほど炎上するのですから、一般人の固定ID(実名または仮名)はさらに激しい攻撃を受けるのでしょう。

 固定IDであっても、話題(議論の場)が制限されていなければ、議論は成り立ちません。どこまで共有できるかによって制約される議論は、特定の相手と楽しむものです。不特定多数を相手に議論に臨むのは無意味であり、議論の相手を見つける挨拶メディアという位置づけが妥当だと思います。

 ツイッターは、一方的な思いを交付する【言付け】です。議論と結論の峻別を忘れてはいけません。