【言づけ】の新たな意味について

 【言づけ】とは、「言付け」、「託け」とも書きます。「託す」に言い換えられる表現の【言づけ】は、間にいる介在する人に、取次や贈物や代行などの‘頼みごと’をするものなのです。

 「思いを託して人に頼む」という意味の【言づけ】ですが、ネットによるコミュニケーション時代において、新たな意味を持つことができるのではないか、というのが私の提案です。

 メール、ブログ、掲示板、などネット特有のコミュニケーションでは、相手の顔が見えません。それゆえに、ネットを用いない対面コミュニケーションとは違い、意思疎通が非常に難しくなってきています。

 顔が見えないコミュニケーションゆえに、顔文字を使ったりして、より表現をあいまいにしたり、する文化が広がってるように思います。

 ネット特有のコミュニケーションでも、普段から良く知ってたり、行動目的がはっきりしておれば、ポジティブなメッセージを連発すればいいので、意思疎通に不便さを感じないかもしれません。

 しかし、何かを評価するようなメッセージが求められると、途端に表現に困ります。人格とは離れた意見や作品への評価ならいいのですが、恋愛など人格にからむ行為評価などは、真意が伝わらずに困惑しがちです。


 こうしたネット特有のコミュニケーションを、「言付け(言づけ)コミュニケーション」と位置づけて考えいきたいと思います。