「電信」や「口信」に倣った訳語を探して・・・

 「言い付け」と「言い伝え」の違いで、“口信”(“message”)という訳語に触れましたが、ここで扱うマルチメディアの【言付け】において、“〇信”という訳語が当てられないか考えてみました。

 まず、「電信(telegraph)」は、文字・図・写真などを電気信号に変えて伝送する通信方式であり、電信で表現したものを「(telegram)」といいます。「(tele-)」は、遠くに伝える意味を表し、「放送(telecast)」や「通信(telecom)」などがあります。電子化したコミュニケーションをものを「(tele-)+〇〇」と名付けていましたが、最近は新語がありません。

 理由は、「(tele-)」が、発信者と受信者を特定したやりとりを表すからではないでしょうか。
インターネット時代になると、距離だけでなく同期にも縛られることがなくなり、空間的かつ時間的に無限な交信環境となり、不特定者同士のコミュニケーションまでが可能になりました。

 こうした不特定者とのつながりまでも可能にするマルチメディアコミュニケーションが【言付け】になります。もちろん、特定者同士のコミュニケーションも扱いますが、表情が見えないことを前提としたコミュニケーションを対象にします。

 ということで、‘つながり’をイメージした言葉を選んでみました。検索、探索などの『索』です。おま訳さんの資料を参考にさせていただきました。

 とりあえずですが。。。