【言付け】で表現しやすい場合

 顔の見えない【言付け】コミュニケーションは、表情が見えるリアルなコミュニケーションで補うのが、意思疎通を上手く図る最適な方法です。しかし時によっては、顔の見えない【言付け】コミュニケーションで伝えたい場合もあるかと思います。

 例えば、一方的に言わせてほしい、または最後まで全部聞いてほしい場合などは、【言付け】で気持ちを表現した方が良いでしょう。定めた相手にストレートに伝える【伝言】ではなく、絵文字、顔文字を活用したイメージ増幅の場作り【言付け】を用いると、理屈のない感情のスタンスを示すことができます。

 感情のスタンスを示すことで、コミュニケーションのステージを動かすことができます。内容や相手をきちんと限定する【伝言】では、身分などの関係性に縛られがちで、ノリだけを表現することはできません。しかし、相手を定めない【言付け】では、感情を前面に出した言い放しができます。

 リアルなコミュニケーションでは、「笑ってごまかす」などの感情を出すことでコミュニケーションのステージを動かしています。感情を前面に出せるのは、【言伝】ではなく【言付け】なのです。