尊敬語の「お言付け」とか「お言伝て」とか

 「お言付け(おことづけ)」は、【御言付け/御託け】とも書き、「言付け(託)」に「御」をつけた尊敬語または丁寧語扱いになります。「お言伝て(おことづて)」は、「言伝」に「お」をつけた尊敬語または丁寧語扱いになります。

 「〜とお言付けください」 → 単なる取次ぎではなく用件対応を込めた要求するお願い
 「〜とお言伝てください」  → 取次ぎとして用件を伝えるだけのお願い

 上記の違いは、【言づけ:言付け】と【言づて:言伝】の違い「言い付け」と「言い伝え」の違い等をご参考ください。

 因みに、「ご伝言」は<音読み>なので、「お」ではなく「ご」が頭につきます。<訓読み>である大和言葉の方が丁寧さが増す印象があるので、「ご伝言」より「お言伝て(おことづて)」の方が、格上の敬語になるようです。