【言付け】コミュニケーションに必要な≪顔文字≫

 顔の見えない【言付け】コミュニケーションによる意思疎通不足は、会話などの「表情」が見える【リアル】コミュニケーションで補うのが肝要な交信方法です。

 では、【リアル】コミュニケーションが難しい場合は、何で補うか?
 それが、≪顔文字≫です。

 ≪顔文字≫がない【言付け】は、「そっけない」とか「冷たい」とか意思疎通を図る気持ちの不足を感じてしまいます。≪顔文字≫をつければ、どんな気持ちで持ち出した会話なのかが定まり、お互いの気持ちが伝わり合う感覚が生まれて、安心します。


 ≪顔文字≫がない【言付け】場合は、[事務的な会話]になったり、[独り言]になったりしてしまいます。「表情」がなければ<場>ができないからです。

 ≪顔文字≫が必要なのは、気持ちを伝えるとか相手に同調するというよりも、<場>を決定する「表情」を示すためなのです。リアルなコミュニケーションの<場>でも、「表情」が予め決まっているものです。<場>に従わない「表情」をしていると、周りからKYなヤツだと思われます。


 因みに、≪顔文字≫と≪絵文字≫の違いは、<場>を造るものかどうかです。≪絵文字≫言葉は、ある気持ちをデフォルメした形で表現するものです。そのままの文字言葉では、気持ちが重すぎるので、フォーマルではない表現として、言葉を軽く扱うことが出来るのです。

 ≪絵文字≫は、インフォーマルの言葉であり、≪顔文字≫は、<場>を造るための「表情」と云えるでしょう。≪顔文字≫は、文字言葉で表現する『文頭託辞』や『文末託辞』によって、ある程度は代用できます。特に、≪顔文字≫の横に付けられる台詞などは、そのまま代用できます。

 
 ≪顔文字≫が必要なのは、論理ではなく、以心伝心の「表情」によってコミュニケーションを図る日本独特の文化のせいなのかもしれません。とりあえず、日本の【言付け】コミュニケーションには、≪顔文字≫が必要不可欠なのは間違いないと思います。